57歳独身、会社も婚活も白髪染めもやめてわかった「世間の呪いから自由になること」
「シニア世代の素敵な生き方アピールは痛い」……若い世代でそう感じる人もいるでしょうか?『57歳、いきいきハッピー おひとりさま暮らし』(KADOKAWA、2025年4月)の著者、りさねーぜ(酒井りさこ)さんもかつてはそのひとりでした。
「50代なんて終わっている」と、20代の頃は考えていたそうです。ところが実際はまったくの逆。「今が人生で一番楽しい」と、こちらまで元気になってしまう、ハッピーな暮らしを発信しています。
Instagramのアカウントは「暮らし(@risa_hitorinokodate)」「働き方・稼ぎ方(@risa_consul)」「おしゃれ(@risa_neze)」の3つ。総フォロワー数は約22万人に上ります。
50歳で白髪染めをやめ、56歳で会社を辞め、さらに結婚しないことを選択。すると驚くほど自由に、かろやかになりました。しがらみを捨てたからこそ、りさねーぜさんの暮らしは輝いているのです。
若さを保とうといくら頑張っても、体力気力はどうしたって失われていきます。でも、歳を重ねたからこそ手放せるものもあるのです。
りさねーぜさんが手放したもののひとつが、「世間体」。現在57歳のりさねーぜさんが20代、30代の頃は、「女の幸せは結婚して、好きな人の子どもを産み育てること」という揺るぎない価値観がありました。世間一般の基準を自分の価値観と錯覚してしまうのは、決してめずらしくはありません。
結婚もままならず、時間ばかりが過ぎていく中で、「結婚は何度でもできるけど、出産にはタイムリミットがある」と、りさねーぜさんは焦りはじめました。結婚相談所に入会し、お金も時間も消費して、心身ともに疲弊して、やっと気づくのです。「ないもの」ではなく「あるもの」に目を向けるべきなのだと。
自分の幸せは自分で作り上げて、自分で感じればいい。他人の評価や他人の目は、まったく関係がない。結婚も出産も、りさねーぜさんが描く幸せではなかったのでしょう。