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電車の中で“わざと飛沫を浴びせるおじさん”に狙われて…助けてくれた「赤の他人たち」の連携に感動

 身近な交通手段のひとつである電車。しかし、さまざまな年代や価値観の異なる人たちが同じ空間で過ごすためトラブルはつきもののようです。  今回は、運悪く“迷惑客”に遭遇してしまった女性のエピソードをご紹介しましょう。

“いつもの人たち”と平和な通勤のはずが

 派遣社員の山本綾香さん(仮名・33歳)は、電車通勤をしています。
電車

写真はイメージです(以下同)

「幸い、私が朝乗るのは下り電車なので車内に余裕があるんですよ。さすがにあまり座れはしないものの、見える範囲に立っている人は10人程度で、満員電車が苦手な私でもストレスを感じずに済むので気に入っています」  綾香さんは毎日同じ時間の同じ車両に乗るため、いつも車内にいる固定のメンツのことがなんとなく気になるように。「あ、あの人髪切ったな」とか「2~3日見かけなかったけど調子悪かったのかな?」など、密かに観察するようになっていきました。  そんなある日、見慣れない50代後半くらいのおじさんが、綾香さんの乗る車両に駆け込み乗車してきたそう。

おじさんにロックオンされ、飛沫を浴びる羽目に

「そのおじさんは車内を見回すと『座れなかったじゃねーか! ふざけるなよ』と小声でしたが周りに聞こえるようにつぶやくと、舌打ちをしながら明らかに不機嫌な空気を撒き散らしていて。関わり合いたくないなと思いましたね」  ですがその思いとはうらはらに、そのおじさんはその日たまたま座れていた綾香さんにロックオン。目の前までツカツカとやって来て吊り革を掴かむと…… 「おじさんが明らかに嘘と分かる大袈裟な咳やくしゃみをして、目の前に座っている私に飛沫を浴びせてきたんですよ! もう本当に最悪な気持ちになりました」 電車の迷惑客 そのおじさんはもちろんマスクなんてしておらず、手や袖で口を押さえてもくれず、ダイレクトで綾香さんを飛沫攻撃の的にしているかのようでした。 「さらに『あ〜だるいな、座らないとやってらんねぇな』と席を譲るように催促するようなことを呟きだして。私はどうしても耐えきれなくて、もう泣き寝入りするしかないのかと席を立とうとしたんです」
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助けてくれたのは……まさかの!
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