菅田将暉きっかけで白髪染めからグレイヘアへ!輝く63歳シニアモデルは“意外な前職”で『ルックルック』やNHK幼児番組出演
きれいなグレイヘアが印象的なシニアモデル・野田ユカさん(63歳)。雑誌、ウェブコマーシャル、ミュージックビデオなどで見掛けたことがある人もいるのではないでしょうか?
モデルとして野田さんを知った人は驚くかもしれませんが、元々はエレクトーン奏者。一度活動を辞め、専業主婦を経て、現在はピアニスト、シニアモデルとして活動をしています。
そんな野田ユカさんに、年を重ねてもきれいでいられる秘訣、大胆なキャリアチェンジをした理由など、『女子SPA!』世代が気になることを聞きました。
――モデルになる以前のキャリアについて教えてください。
野田ユカさん(以下、野田さん):23歳からYAMAHAのエレクトーン奏者として活動を始め、NHKの『おかあさんといっしょ』、日本テレビ『ルックルックこんにちは』などにレギュラー出演していました。1992年にエレクトーン奏者としての活動を辞め、30~40歳までは専業主婦として子育てに専念していました。
――輝かしいキャリアを歩む中、引退の決断に迷いはなかったのでしょうか。
野田さん:27歳で『カリブの夢』というCDを世に出せて、やりたかったことは実現できたかなと。エレクトーンを続けることよりも、母親として家庭で生きることを優先したいという思いが強かったですね。
――再び音楽を始めたきっかけは。
野田さん:40歳のとき、夜中にネットサーフィンをしていたら、フルートを吹いている自分のビジュアルイメージが頭の中に突然降りて来たんです。今まで一度も吹いたことはなかったし、吹きたいと思ったこともなかったのに。ひょっとしたら、深層心理でフルートを吹きたいという思いがあったのかもしれません。
思い立ったらいても立ってもいられない性格で、すぐにフルートを吹き始めました。いざ吹いてみたら、けっこうしっかり音が出たんです! ほとんど毎日のようにカラオケルームに通って、何時間も吹いていましたね。その後、教室に通ってジャズフルートを習うようになったのですが、そこでピアノの伴奏を頼まれるようになったんです。
エレクトーンもピアノも鍵盤を弾く楽器で、一見すると似ていますが、鍵盤の数やタッチ、ペダルの役割や使い方など、さまざまな違いがあります。だから、最初はピアニストを名乗ることに抵抗がありました。ですが、ライブやジャムセッションなどに呼ばれて弾き続け、最近ようやく自分から名乗れるようになりました。
――音楽活動を続けながら、2020年からはモデルとしても活動されています。
野田さん:実は、若白髪が多くて、20代からずっとヘアサロンで白髪染めをしてもらっていたんです。でも、50代後半で、ふとイメージチェンジをしたいと思ったときに、たまたま又吉直樹さんの芥川賞受賞作を原作にした映画『火花』を見たんです。
出演されていた菅田将暉さんがストーリーの途中からアッシュ系のカラーに変更したのを見て、「何かいいな」と思ったんです。そこで私も青みがかったグレーのカラーリングにしてもらいました。
だから、グレイヘアにし始めたきっかけは、自前の白髪を前面に出したかったわけではなくて、カラーリングによるイメージチェンジだったんです。
このカラーがすごく気に入っていて、始めたばかりのInstagramに投稿したところ、なんと2件のヘアサロンから「今度出版するヘアカタログのモデルをやりませんか?」とお声掛けをいただいたんです。
そこからは、その時カットを担当してくださったヘアスタイリストさんに全てお任せし、染めるのを一切やめただけでなく、2020年からはパーマスタイルに。すると、さまざまな方面からお声掛けをいただけるようになり、そのままモデルの仕事を続けています。
