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NHK朝ドラ『あんぱん』36歳俳優の“まさかの高祖父”に驚きの声。類似点を探してみると

 今田美桜主演の朝ドラ『あんぱん』(NHK総合)で船乗りを演じる中島歩の先祖が話題である。
NHK『あんぱん』©︎NHK

NHK『あんぱん』©︎NHK

 生活情報番組『あさイチ』(NHK総合) 5月22日出演回でその名が「国木田独歩」と明かされ、ネット上が大いにわいた。明治時代の文豪である独歩文学と中島の演技に類似性を見いだすのも一興かもしれない。  男性俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が解説する。

先祖は明治の文豪!?

『あさイチ』に中島歩が初ゲスト出演した。同番組放送前には今田美桜主演の朝ドラ『あんぱん』(NHK総合)が放送されている。『あんぱん』で中島が演じるのが一等機関士である船乗り・若松次郎。  第8週第37回で初登場して主人公・朝田のぶ(今田美桜)とお見合いをする。精悍な船乗り役が伝える波風を余韻として『あさイチ』初出演回はどうだったか? 「歩」という名前の由来を明かす一幕でスタジオ内を大いにわかせた。 「歩」は先祖の名前から一文字を拝借したという。先祖といっても祖母の祖父らしい。いったい何時代までさかのぼればいいのか。先祖の名前は、国木田独歩。明治時代の文豪である。

中島歩と国木田独歩の類似性

NHK『あんぱん』©︎NHK 何を隠そう、中島歩が国木田独歩の玄孫(やしゃご)であるという事実にスタジオの面々もそうだし、ネット上でも驚きの反応だった。でも筆者からすると「えっ、今さら?」という感じだった。  わりと手垢がついた情報だと思ってたけど、知ってる人は知っているくらいのトリビアに過ぎなかったのかもしれない。でもこれで世間一般に広く知られたのだからよかった。  せっかくだから中島と独歩文学との類似性なんて見いだしてみたい気もする。独歩が1901年に発表した代表作『武蔵野』を参照してみる。同作は短編集なのだが、独歩文学を耽読する筆者は特に「たき火」が好きである。
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代表作『武蔵野』が演技を形容
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