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「女が男を買うなんてとんでもない」? 女性向け風俗が“エステや美容院の延長線上”になる日は来るのか<インタビュー>

 人気コミック『真・女性に風俗って必要ですか?~女性用風俗店の裏方やったら人生いろいろ変わった件~』(ヤチナツ著/新潮社刊)が、『ジョフウ~女性に××××って必要ですか?~』(火曜深夜0時30分~ほか、テレ東系)としてドラマ化されて話題になっている。  ひょんなことから女性用風俗店(女風/ジョフウ)の裏方として働くことになったアカリを通して、セラピストや客の人間模様、さらには人生を考えるよすがとなるドラマが描かれている。
漫画『真・女性に風俗って必要ですか?』

漫画『真・女性に風俗って必要ですか?~女性用風俗店の裏方やったら人生いろいろ変わった件~』(新潮社刊)ヤチナツ/著

 そこで、原作者のヤチナツさんと、大手女性用風俗店「東京秘密基地」のセラピスト・MITSURU(ミツル)さんに、女風とは何か、女性はなにを求めて女風にやってくるのかなどを対談してもらった。
ヤチナツさん・ミツルさんインタビュー

マンガ『真・女性に風俗って必要ですか?』作者のヤチナツさん

ヤチナツさん・ミツルさんインタビュー

女性用風俗店「東京秘密基地」のセラピスト・ミツルさん

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集中力を研ぎ澄まして、その人の気持ちと体に向き合う

──女性用風俗のセラピストさんがスキルを磨くって、具体的にはどういうことをするんですか。 ヤチナツさん・ミツルさんインタビューミツル:本を読んだり講習を受けたり、できることはたくさんあります。僕は今、5年半ほどセラピストをしているんですが、最初のころはそれなりに売れて、調子に乗ってたんですよ。だけど1年くらいで、若いセラピストも増えて僕は売れなくなって挫折した。そのときにスキルを磨こうと自分を見つめ直したんです。  ひとりひとりの大事な体を扱うわけですから、集中力を研ぎ澄まして、その人の気持ちと体に向き合わなければいけない。1回ずつ経験するたびレベルを上げていきたいと思いましたね。結局、情報と経験値、あとは表現方法などを身につけていくことでしょうね。

美容院のように誰もが行くようになれば

ヤチナツ:女性側から言うと、自分の体なのに、どう触れられたら気持ちがいいかとか、そういうことにあまり頓着(とんちゃく)していない女性も多いみたいなんですよ。だから恋人や夫との関係でも、自分が何を望んでいるか、どう触れられたいかという根本的なところがわかっていない。女風に行くと、たぶんそれがわかるようになるから、それを恋人や夫にフィードバックすることができる。 ヤチナツさん・ミツルさんインタビュー──ここをこうしてほしいとか、要望を出すことができるようになるわけですね。 ミツル:みんな女風を利用すればいいと思うんです。美容院のように誰もが行くようになれば、性的な感度が上がるじゃないですか。僕らはプロだから。そうしたら今度はその恋人や夫である一般男性にとっては死活問題ですよね。エッチが下手だったら捨てられるという危機感がある。そうなったら男たちは必死でがんばると思いますよ。だから僕は、ここでこうしているときだけじゃなくて、恋人にも「こうしてほしい」って伝えることが重要ですよとお客さんに言いますよ。 ヤチナツさん・ミツルさんインタビューヤチナツ:それは大事なことですよね。
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女風と聞いて拒絶するのは「知らないから」
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